お金を盗まれたけど奇跡的に戻ってきた話

先日、お金を盗まれました。

しかしながら、奇跡が起こり戻ってきました。

どうも、タカイチビイチです。

かなりレアだと思うのですが、警察とのやり取りなど社会勉強になりました。

もしかしたら皆様のお役に立てるかもしれないので、シェアさせてください。

目次

お金を盗まれた経緯

盗まれた場所

僕がお金を盗まれた場所はパチンコ屋です。

このことは、僕にとってすごく不本意です。

僕は以前にこんな記事を書きました。

そうです、僕はずっとパチンコを断ってきました。

もう5年以上、パチンコ屋には行っていませんでした。

しかし、今回は友人に誘われて、つい行ってしまったのです。

2円スロット(通常より低レート)という条件ではありましたが、強く断ることもなく入店。

久方ぶりのパチンコ店でお金を盗まれるってことは、おそらく罰があたったんでしょう。

なお、パチンコを健全に楽しんでいる方もいらっしゃるので、パチンコを全否定するつもりはありません。

僕はやめたというだけです。(行っちゃったけど…)

お金を盗まれる~警察へ連絡

STEP
友人とパチンコ屋に入店

その日は友人と飲み屋に行こうとしてました。

その友人がいきなり…

友人

パチンコに行きたい!

えッ

正直に申し上げれば、その誘いに若干ながら興奮している自分がいました。

そうです、パチンコには依存性があるのです。

末期状態になると「パ」という音だけで、脳内麻薬が出るようになります。

パチンコの演出ではお馴染みの「赤文字」「レインボー柄」などでも…。

友人

テレビで赤文字のテロップ出ると興奮するわw

多少の葛藤はあったものの、最終的には意気揚々と入店する僕たちがいました。

ただ、長時間やるつもりはなく、1時間くらい遊んで飲みに行こうと約束しました。

STEP
1万円を入金

友人と隣同士で着席してプレイ開始。

パチンコ・パチスロをプレイするときは、まず、台の横にある機械(メダルサンド)にお金を入れます。

だいたい今の機械は、千円・5千円・1万円のいずれかを入金できます。

僕は1万円を入金しました。

当然、全部使う気はないのですが、それしか持ってなかったので…。

STEP
9千円分の清算カードを返却

千円使ったところで、ある程度の出玉を得ることができました。

これ以上投資する必要がなくなったので、「返却」ボタンを押しました。

そうすると残金9千円分の清算カードが、ニュルッと出てきます。

それを受け取り、ポケットに入れました。

なお、この清算カードは、のちに精算機で払い戻しできます。

STEP
清算カードがないことに気付く

しばらくしてトイレに行きたくなり、席を立ちました。

その際に何気なくポケットをまさぐると、清算カードがないッ!

辺りを見回しても、ないッ!

念のためトイレに行って個室に入り、服を脱いで体中を捜索しましたが、やっぱりないッ!

STEP
店員に相談

藁にもすがる思いで、店員さんに相談しました。

現時点で落としものは届いてないようでしたが、ちょっと調べてみるとのことで、僕が打っていた台番号などを伝えました。

しばらくすると、店長さんらしき人が出てきました。

店長

カードをなくされたお客様ですか?

はいっ!

店長

コインサンドの履歴を調べたところ、〇時〇分に9千円分のカードが抜き出されてますね。さらに監視カメラを調べたら、その後でお客様の背後で屈んでいるような男がいました。

床に落ちていたカードを取っているような動きでした。その男が、お客様のカードを盗難した可能性はあると思います。なお、その男は既に店から去ってしまっています。

これからどうすればいいんでしょうか?

店長

申し訳ありませんが、清算カードなどの管理はお客様の責任となりますので、当店としては保証はできません。

盗難の可能性があるので、警察に相談するという手段もありますが、その場合はお客様で通報していただく必要があります。

う~ん。どうしよう。

店長

あとは手間との兼ね合いだと思います。過去には何も対応しないお客様もいらっしゃいましたが、千円を盗難されて通報されるお客様もいらっしゃいますので…。

じゃあ、警察に電話します。

店長さんの対応は非常に丁寧でしたが、妙にスムーズだとも感じました。

おそらく、こういうことは日常的に起こっているのでしょう。

お金が動く場所なので、当たり前っちゃ当たり前ですね。

友人とも相談して少し迷いましたが、これも良い経験だと思って警察に電話しました。

9千円という微妙にイタイ金額だったことも大きかったですね。

STEP
警察と会話する

110番に電話して事情を説明すると、警察官が現地に来てくれるとのこと。

15分ほど待つと、3人の警察官がやってきました。

1人は店長さんと監視カメラの映像を確認するとのことで、2人が僕の話を聞いてくれました。

警察官

どういう状況だったかを教えてください。

〇時ごろにパチンコ屋に入店して、うんぬんかんぬん。

警察官

状況は分かりました。ただ、今回のようなケースだと犯人が見つかって返金される可能性は低いと思います。

本日被害届は出すことも可能ですが、後日でも可能です。被害届を出す場合は、現場検証をする必要があります。

基本的に現場検証は、閉店後などお店に迷惑がかからない時間帯で行うので、夜に再度お店に来ていただくことになります。

被害届を出すのと、出さないとで何が違うのですか?

警察官

今回のケースだと監視カメラの情報しかないので、犯人の特定は難しいです。現場検証するのも手間がかかりますし、被害届を出しても効果は薄いかもしれません。

今日はこのまま解散ということでも、警察には記録として残ります。何か捜査の糸口が見つかった後で、被害届を出すことも可能です。

被害届の意味がイマイチ分からなかったんですが、今日はこれで終わりにしてください。(飲みにいきたいし…)ご対応、ありがとうございました。

警察官

分かりました。何かありましたら、電話で連絡させていただきます。

このときは、被害届がどういう意味を持つのか理解できませんでした。

ただ、話を聞いてるうちに、犯人が見つかる可能性は限りなく低そうだったので、もういいかなって気持ちになりました。

おそらく僕の不注意から起こってしまったことなので、これ以上お店にも警察にも手間をかけさせるのは気が引けますし。

ということで、この日はこれで解散。

このときは、「犯人が自首する」とか奇跡が起きない限り、お金は返ってことないと思っていました。

ちなみに、パチンコの結果はプラマイゼロでした。

警察から連絡~返金

STEP
警察から電話がくる

お金を盗まれてから数週間後、警察から電話がきました。

警察官

例の件ですが、犯人が見つかりました。

ええっ?どういうことですか?

警察官

犯人が再度お店にやってきたようで、店員さんが話を聞いたところ犯行を認めたそうです。ということで、店員さんから警察に連絡がありました。

店員さん、すげぇ!

警察官

既に犯人には話を聞いていて、返金したいとのことです。日時を調整しますので、警察署に来てくれますか?

はいっ!

警察官

ただ、返金については民事なので、警察が介入してお金を保管することはできません。基本的に、返金は当事者同士で行っていただくことになりますが、大丈夫ですか?

えっ…。なんか怖いし、あまり会いたくないですよねぇ。

警察官

まぁ、そうですよね。分かりました。その辺りは調整します。それと、犯人を厳正に処罰してほしい場合は、被害届は出していただきたいのですがどうされますか?

返金されればそれでいいので、特に処罰は望みません。

警察官

分かりました。それでは後日、警察署にご足労お願いします。

この展開、奇跡と言っても過言ではないでしょう。

それにしても、窃盗した店に再度行くとは…。

普通なら警戒して行かないと思うのですが、まぁ何はともあれ店員さんに感謝です。

STEP
警察署で返金
警察官

今、別の部屋で犯人を取り調べています。対面するのは避けたいということだったので、私がお金を受け取ってきましたのでお渡しします。

ありがとうございます。(封筒を受け取る)
あれ、1万円はいってますけど…。

警察官

「迷惑をかけたので…」ということでした。

え、いいんですか?

警察官

当事者同士の話なのでなんとも言えませんが…。まぁいいんじゃないんでしょうか。

わかりました。ご対応、ありがとうございます。

正直、千円余計に返金されたというのは、ちょっと気持ち悪かったのです。

ただ、状況を考えると拒むことは難しかったので、ありがたく?受け取りました。

STEP
書類にサイン

最後に書類にサインしました。

どういう名前の書類だったかは忘れましたが、「被害届は出しません」「お金を確かに受け取りました」ということを認める内容だったと思います。

判子を持っていなかったので、拇印を押して提出。

これで手続きは完了で、警察署を後にしました。

お金を盗まれて学んだこと

お金を盗まれたことって人生ではじめてだったと思うのですが、いくつか学んだことがありました。

被害届の役割

警察の方と会話したとき、「被害届」というキーワードがたくさん出てきましたが、そもそも被害届とは何なんでしょう。

被害届とは、犯罪の被害に遭ったと考える者が、被害の事実を警察などの捜査機関に申告する届出。

日本では、被害届は、被害を受けた関係者が一般に警察に対して提出する。また交番や警察署を訪れて被害事実を申告する場合には、警察官が聴取事実を元に作成することもある。

被害届は、被害事実についてのみ申告するものであって、犯人の起訴を求める意思表示は含まれていないとされている(これは告訴・告発によって法的に有効な形で行われる事になる)。被害届があっても捜査を開始するかどうかは担当警察官もしくは担当課長の任意職権での判断に左右され、告発や告訴と違い被害届には署長決裁が不要なうえ、警察本部への報告義務もない。そして、被害届は、刑事訴訟法に全く記述されていない(なので当然、法律に明記されている行為である告訴(刑訴法230条)ないし告発(刑訴法239条)として扱われる妥当性に欠け、法的にその扱いを受けない)。

引用元:Wikipedia(被害届)

被害届はあくまで犯罪の被害を届け出るもので、処罰を求める意思表示は含まれていないということです。

また、被害届を出しても、捜査するとは限らないということです。

今回対応してくれた警察官の方は、たぶん便宜的に説明してくれたので、厳密にはちょっとズレている内容もあったかもしれません。

僕が知識を持っていれば、もっと正確に説明してくれたかもしれませんね。

犯罪者の処罰を求める場合は、告発状・告訴状を提出することになりますが、この辺りは素人ではちょっと手が出せないですね。

盗まれたお金の返金方法

「お金の受け渡しは民事なので、当事者でやってください」ってのは意外でした。

ただ、今回は警察が取り計らってくれて、犯人とは対面せずに済みました。

これが例外的な対応なのかは、ちょっとよく分かりません。

また、僕は手っ取り早く警察署に行ったんですが、犯人と調整すれば郵送とか振込でもできるんだろうか…。

犯人の処遇について

今回の犯人は、微罪処分という扱いになるそうです。

微罪処分(びざいしょぶん)とは、日本の刑事手続において、刑事訴訟法及び犯罪捜査規範に基づき、司法警察員が捜査した事件について犯罪事実が極めて軽微で、かつ、検察官から送致の手続をとる必要がないと予め指定されたものについて、送致を行わずに刑事手続を終了させる処分。

引用元:Wikipedia(微罪処分)

微罪処分では前科はつきませんが、前歴といって捜査の対象になったという履歴は残るとのことでした。

警察官の対応について

僕は以前にこんな記事も書いています。

この記事は警察官にやや批判的な内容なのですが、今回対応してくれた警察官は敬語なのは当然のこと、丁寧に対応してくれました。

警察署に行ったときにも「いらっしゃいませ!お客様!」と言わんばかりのおもてなしっぷり。

全ての警察官がこうであるとは言えませんが、当然ながら丁寧な方もいらっしゃるということを実感しました。

まぁ、今回は僕が被害者という立場だったからかもしれませんが。

終わりに

この一件で、ご尽力いただいた関係者の皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。

あと、地味に気になったんですが、犯人が清算カードを精算機に入れたときに、はじめて9千円という金額を認識したと思うんですよね。

そのときの気分は、どうだったんだろう。

9千円って考えられるほぼマックスの金額なんだけど、嬉しかったんだろうか。

それとも、予想外の高額で戸惑ったんだろうか。

ギャンブラーだから、いくら入ってるかドキドキしたんだろうか。

お互いにだけど、もっと健全にドキドキしたいね。

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