どうも、タカイチビイチです。
僕が「今までやったゲームで一番印象に残ってるものは?」と聞かれたら、喰い気味で「ク、クーロンズゲート!」と答えるでしょう。
PSVRでもクーロンズゲートが20年ぶりに蘇ったということで、これを機にクーロンズゲートのヤバさを紹介して勝手に普及活動をしたいと思います。
世界観がヤバい
舞台は九龍城塞
物語の舞台は九龍城塞。九龍城塞は、実際に香港にあった違法建築ビルがひしめき合ったスラム街です。1994年に取り壊されてしまいました。
九龍城塞の魅力を一言でいうなら「カオス」です。夜の繁華街の路地裏みたいな狭くて汚くてネオンサインがギンギンに光ってる感じ。こういうカオスな世界観にハマったら抜け出せなくなります。
主人公は風水師
ゲームのオープニングは、主人公である風水師が「君は風水を起こさねばならない!」と偉い人たちに言われる場面からはじまります。
クーロンズゲートの世界には陽界と陰界があって、陰界では風水の源になる四神獣が存在せずに乱れちゃってるので正してね!っていう設定です。
僕はなぜか知らんけど風水が好きで、部屋のインテリアの配置とか色とかを気にしてるので、この設定で既にゾクゾクします。
グラフィックがヤバい
ローポリゴンの魅力
クーロンズゲートは、1997年にSMEが発売したPS用ゲームソフトです。全編ポリゴンの3Dグラフィックで描かれていますが、この年代ですのでローポリゴンで粗いです。
特にキャラクターの関節部分とかガクガクで粗さが目立ちますが、この粗さがなんとも言えない味になってむしろ魅力的に感じます。
ネオンサインの魅力
九龍城塞と言えば、もしくは香港と言えば、象徴的なのがネオンサインだと思います。眺めているとなんだかアドレナリンが出るんですよね。
クーロンズゲートに登場する街でもネオンサインが見事に再現されています。そういえば、昔、自分の部屋にネオンサインを買ったことがありましたが、眩しすぎてあまり活用できませんでした。
グラフィックは当時としては凄いと思ったけど、今のゲームに比べればれば、まぁ当然ながら汚いです。
でも、このゲームで言いたいことは十分表現できてるんと思うんですよね。逆にどんなにグフラフィックが綺麗でもダメなゲームもあります。
大切なのは何を表現したいのかということだと思いますよ。
ゲーム性がヤバい
街を徘徊する楽しさ
クーロンズゲートは分類するとアドベンチャーゲームです。主観視点で街を徘徊するJPEGダンジョンと後述のリアルタイムダンジョンを繰り返して物語を進めていきます。
JPEGダンジョンは街の雰囲気を楽しめるので大好きなんですが、視点がニュルニュル動くので画面酔いするかも。
でも、ユニークな露店主や路人と会話するのは面白いんですよね。ちなみに、最初のエリアとなる龍城路の露店はこんな感じ。
- びん屋
- 水銀屋
- 油屋
- 鏡屋
- 古靴屋
- えび剥き屋
ね、面白そうでしょ?めっちゃピンポイントで商品を売ってるのがすごく素敵。センスのかたまりだ。
リアルタイムダンジョンはちょっと…
リアルタイムダンジョンでは、敵とエンカウントして独特なバトルをしながら目的を達成してきます。
このダンジョンは殺風景でやることも結構単調なので苦痛に感じるかもしれません。でも、この修行みたいなパートがあるからこそゲーム全体に抑揚がでるんだと思います。
キャラクターがヤバい
登場する人が全員おかしい
登場する人でまともな人は一人もいませんでした。厳密にいえば一人くらいいたかもしれませんが、ほとんど全員こころに闇を持っている感じがします。
でもクーロンズゲートは、そういう闇にスポットをあててるような気もします。僕みたいなネガティブな人間にはピッタリ♪
特に妄人が魅力的
キャラクターの中でも異彩をはなっているのが妄人(ワンニン)でしょう。
妄人とは、人間の妄想に邪気が取り付いた結果、半分人間・半分モノになってしまった人です。容姿は「携帯電話男」や「電光掲示板男」など、人間のときに愛着があったモノ。さらに、妄想し続けないと完全にモノになってしまうという…。
妄人は一見すると悲しい存在に見えますが、クーロンズゲートでは人間社会にかなり闇があるので、いっそのこと妄人になったほうが楽かも…。妄人はストーリーにもちょいちょい絡んでくるので要チェックです。
関連書籍がヤバい
分厚いブックレット
クーロンズゲートの初回版には分厚いブックレットがついてます。設定資料なのかなこれ。よく知らんけど精神科医・心理学者として有名なユングの話とかも出てきて意外に知的。これを読むと、とにかく世界観の作り込みがハンパないことがわかります。
九龍城探訪
クーロンズゲート好きなら持ってる人も多いと思われる九龍城探訪という書籍。
これは実際の九龍城塞を取材して作られたドキュメンタリー書籍です。住人のインタビューと写真がかなりのボリュームで載っていて当時の生活環境がどうだったのかを知ることができます。
僕は5年前くらいに買いましたね、これ。写真が多いのでペラペラめくって見てるだけでも楽しいです。
大図解九龍城
この書籍のスゴイのは、九龍城の大断面パノラマ図が載っていること。
小さい部屋が積み重なるように建設された九龍城の全貌がわかります。
この書籍は、サイズが思ったより大きいので保管がちょっと困るw
終わりに
自分で書いたのを読み返してみても、いったい何がなんやら分かりませんな。でもそれくらい説明不可能というか雰囲気ゲーなので、このゲームのすばらしさは実際にプレイして体感してもらうしかないのです。
クーロンズゲートはゲームアーカイブスでダウンロードしてプレイするのが一番手軽だと思いますが、中古ショップでゴミみたいな価格で売られていることがあるのでそちらを探すのもアリだと思います。
ちなみに、クーロンズゲートの後に同製作チームがプラネットライカというゲームをリリースしています。こちらはサイコっぽさ満載の鬱ゲー。プレイすると頭がおかしくなりますのでご注意ください。
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