「ゲーム実況したいんだけど騒音が心配」
「隣人からクレームを入れられちゃった」
ゲーム実況を始めるうえで、おそらくもっとも障壁になるのが騒音問題だと思います。
ゲーム実況では声を張るのがセオリーなので、自分の声が隣人への騒音として伝わる可能性があります。
僕の家はボロマンションなので、この点はすごく心配しました。
ってことで今回は、僕の家でゲーム実況をはじめるにあたって実施した防音対策についてご紹介します。
考えられる防音対策
僕の家は賃貸マンションなので、それを前提に現実的に可能な対策を調査しました。
防音対策って本気でやろうと思うとアホみたいなお金がかかるので、何を採用するかはお財布と相談ですね。
ちなみに、防音の基本は、空間を密閉して音を伝わりにくくすること。
部屋の壁から窓に至るまで複合的に対策する必要があります。まぁ防音室ならそれだけで完結しそうだけどね。
防音室
部屋の中に部屋を作っちゃおうという発想。局所的に音を閉じ込める防音室は高い効果が期待できます。
ただ、10万円以上する商品がほとんどなので個人的には厳しいです。
最近だと、だんぼっちというダンボールを素材にした商品が比較的リーズナブルなのですが、それでも厳しい。
それに夏とかすごい暑そう。
吸音材
吸音材は、音を吸収することにより、室内の反響音を軽減させたり、外部へ漏れる音を減衰させます。
壁に立てかけたり、張り付けたりする商品が多いです。
ウレタンスポンジやグラスウールなどの素材が使われています。
遮音材
遮音材は、音を遮る・反射させる効果があります。
基本的に重量がある素材が遮音性が高いのですが、素人が扱えそうな商品は遮音シートくらいです。
薄く加工された遮音シートはそれ単体で使ってもあまり効果がなくて、吸音材と遮音シートを組み合わせて使うのが効果的。
つまり、吸音材で音を弱めたうえで、遮音シートで音を遮るという2重構造にするほうがベターです。
防音カーテン
隣人への騒音は壁伝いだけではなくて、窓から音が回り込むこともあります。
吸音・遮音効果がある防音カーテンにより、窓からの音漏れを軽減できます。
隙間テープ
隙間テープは、窓やドアの隙間を埋めて、そこから音が漏れるのを防ぐ効果があります。
お手軽にできるので、とりあえずやってみる価値はあると思います。
実際にやってみた
僕の部屋の間取り
僕がゲーム実況している場所は、超狭い4.5畳ほどの部屋です。
スペースを節約するためにロフトベッドを設置しているのですが、その下がデスクスペースになっていて、ゲーム実況もそこでやってます。
今回は、このロフトベッド周辺を中心に防音対策をしようと思います。
買ったもの
No | 商品名 | 参考金額 |
---|---|---|
1 | GCボード 厚50mm×910mm×1820mm 5枚セット | 20,900円 |
2 | 遮音シート サンダムCZ-12 | 5,885円 |
3 | 超強力ボンドテープ 50mm×10m | 2,827円 |
4 | ホワイトキューオン 厚50mm×415mm×910mm 5枚 | 7,900円 |
5 | 防音カーテン コーズ 幅110cm×丈178cm 2枚組 | 26,840円 |
6 | ニトムズ すきまテープ徳用ロング 2巻パック 50mm×10m | 1,300円 |
合計 | 65,652円 |
防音室は高いので諦めて、それ以外で出来ることを複合的にやってみました。
No.1~4が壁の防音、No.5~6がベランダ窓の防音を目的にしたもの。
今回のメインとなるGCボードや遮音シートは、防音専門店ピアリビングさん(楽天のショップ)から購入しました。
公式サイトによるとGCボードだけだと効果が薄いということだったので、ボンドテープで裏側に遮音シートを貼り付けて設置します。
カーテンに関しては、引っ越したときにどうせなら防音のやつにしようと思って買ったものです。
正直カーテンは効果があるのかあんまり実感できてないので、メインはそれ以外の商品と考えてください。
カーテンを差し引いたとしても4万円くらいかかっているので、結構な出費です。
といってもプロからしたら「4万で防音とか舐めんな」って言われそうですが、あくまで個人ができる簡易的なものってことで。
防音対策後の様子
設置後の様子を先ほどの間取り図で表すとこんな感じです。
隣人宅に接している壁にGCボードを設置しました。
まず苦労したのが遮音シートをGCボードにあわせてカットする作業。長い定規があると楽です。
また、遮音シートは重いので、しっかり貼り付けないとすぐ剥がれ落ちてきます。
厚み50mmのGCボードはそのまま自立するのですが、遮音シートを貼り付けると不安定になります。
なので、ロフトベッドや本棚などの家具で押さえつけて安定させました。
なお、GCボードは、最大でも高さ1820mmなので、1枚だと天井までは届かないです。
天井まで届かなくてもそこそこ効果はあるかもしれませんが、やはり防音の基本は密閉なので壁全面に設置するのがベターです。
適当なサイズのGCボードを追加購入することも考えましたが、今回は比較的安価なホワイトキューオンをその上に設置しました。
僕の部屋は、いわゆるラーメン構造のため、壁にでっぱりがあります。このでっぱり部分にはGCボードは設置してません。というか、できませんでした…。
最初は、上部(ロフトベッドの床板の部分)にも吸音材を貼り付けることも考えました。
ただ、僕のロフトベッドは、床板がよくある網状ではなく結構重い板なので、それだけで防音になるかなぁと思って特に何もしてません。
そして、ベダンダ窓には防音カーテンを設置しています。
防音カーテンって遮光性が高いので、暗いところ好きな僕としてはうってつけです。
すきまテープは防音ってよりは、すきま風防止とか断熱効果のほうが大きいかな。
そんなに高くないので、おまじない程度にやってみました。
防音効果は?
室内の反響音が激減
とにかく自分が話す声の反響音が激減しました。
僕がこの部屋に引っ越したときは、オペラホールかと思うくらい反響してたのですが、それがまるでありません。
この違いは音声を録音すると顕著に分かります。いわゆるデッドな音になります。
反響があるライブな音のほうが好みという方もいるかもしれませんが、ゲーム実況においてはデッドな音のほうが声の輪郭がはっきりして聞きやすいです。
ちなみに、床はフローリングなのですが、そこにはカーペットを敷いています。フローリング剥き出しも反響音を作り出す原因になるので、防音という意味では、何らかを敷いたほうが良いと思います。
隣人への騒音は効果不明だが…
隣人への騒音の低減という意味では、さすがにヒアリングする勇気はないので、正直よくわかりませんw
ただ、いまのところ苦情は来ていません。
それと僕はエレキギター(アンプは繋いでない)を弾くこともあるのですが、それでも苦情が来てないので何らか効果はあるんだろうなと思います。
室内の反響音は確実に減っているので、隣に伝わる音も軽減されていると思うんですよね。
隣人からの騒音は多少効果あり
隣人からの騒音という意味では、多少効果があります。
話声に関しては、今まで隣人が電話すると内容がわかるくらい聞こえていたのですが、設置後は音量が半分くらいになったので気にならなくなりました。
ただ、たまに隣人が壁をたたくような「ドンッ」という音や、トイレの水が流れる「ジャッー」という音などには全く効果がありません。
建物を振動して伝わってくるような音だったり、低音には、効果が薄いように思います。
この辺りに関しては、もともとの建物の造りの影響が大きいので、素人が後付けでやっても厳しいって感じですかね…。
懸念点
引っ越しが大変そう
今回買ったGCボードやサンダムは、消耗するようなものではないので、何年も使えると思います。
ただ、引っ越しで移動させるのが大変そうです。
特に僕が買ったのは身長くらいあるサイズなので、業者に頼むと結構お金かかりそう。
むしろ、引っ越し先で新しく買ったほうが安くなるかもしれません。
捨てるのが大変そう
今回買ったGCボードはグラスウール、サンダムはゴム製品です。
地域によっては、これらは粗大ごみ扱いになってしまうので、処分するのにお金がかかる場合があります。
僕が住んでいる地域だと、一番長い辺が50cm以内の大きさであれば、通常のゴミとして処分してくれるようです。
頑張ってカットすればお金はかからないかもしれませんが、いずれにしても大変そうです。
終わりに
懸念点が少し気になるところではありますが、まぁ良かったのかなぁと。
というか、良かったと思いたいw
防音ってなかなか価値を見出しづらいものだと思うのですが、多少の安心感は得られました。
普通に防音がしっかりしたマンションに引っ越したいところではあるのですが、僕の収入では無理っぽいです…。
コメント