どうも、タカイチビイチです。
少しくらい前から、僕はゲーム実況動画の編集にはDaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルヴ)を使っています。
今まで、MacではiMovie、WindowsではAviUtlやPremiereを使ってきましたが、総合的に考えてDaVinci Resolveが最適だと思っています。
ということで、僕が普段DaVinci Resolveでやっている編集方法について、【基本編】ということで大まかな流れをご紹介します。
DaVinci Resolveに興味がある方の参考になれば幸いです。
目次
DaVinci Resolveとは?
DaVinci Resolveはそこそこメジャーだと思うのですが、まだご存じない方もいると思うので、まず概要をご紹介します。
無料版でも高機能
DaVinci Resolveは、ブラックマジックデザインが開発している編集ソフトです。2020年2月時点ではバージョン16です。
DaVinci Resolveはカラーグレーティングが得意なソフトとして有名なのですが、そのほかの機能も優秀なのでゲーム実況でも使えます。
有償版(2020年2月時点では、税別33,980円)もありますが、無償版でもかなり高機能です。
一部のエフェクトは有償版でしか使えませんが、ゲーム実況動画ではそこまで利用シーンはないように思います。
少なくとも僕がゲーム実況動画でやりたいことは、無償版でもできました。
あわせて読みたい
DaVinci Resolve 19 | Blackmagic Design
革命的な新ツールを搭載。編集、カラーコレクション、プロフェッショナルなオーディオ・ポストプロダクションを単一のアプリケーションで実現できます。
AviUtlからDaVinci Resolveに乗り換えました
僕は無償ソフトでは有名なAviUtlを使ってきました。
ただ、ユーザーインターフェースがあんまり好きではなくて、乗り換えたいと常々思ってきました。
Adobe Premiere Proを一時的に使ったこともありましたが、いかんせん高い。高すぎます。(2020年2月時点では、月額 税別2,480円~)
ということでいろいろと探した結果、DaVinci Resolveにたどり着きました。
AviUtlはいろんな方が追加機能のプラグインを開発しているので、そこは魅力的なのですが、個人的にはDaVinci Resolveのほうが使いやすいと感じています。
DaVinci Resolveの基本操作
具体的なDaVinci Resolveでの編集方法を説明する前に基本操作について少しご説明します。
高機能だけあって、最初はとっつきにくいかもしれませんが、すぐに慣れますのでご安心を。
下部メニューでページ切り替え
DaVinci Resolveで特徴的なのが、画面下部にあるメニューです。
メニューをクリックすると、それぞれのページに遷移します。
ページ毎にできる操作が違うのですが、基本的に左から右に向かって切り替えながら作業するイメージです。
- メディア:動画の読み込み・管理
- カット:動画の編集全般
- エディット:動画の編集全般
- Fusion:動画の合成
- カラー:カラーの調整
- Fairlight:音の調整
- デリバー:動画の書出し
必ず全部のページを経由する必要はなく、自分が必要な操作のページで作業すればOK。
普通にゲーム実況を編集する場合は、「Fusion」「カラー」は特に使わないかもしれません。
僕は、「カット(もしくはエディット)」⇒「Fairlight」⇒「デリバー」の順に作業することが多いです。
カットページとエディットページの違い
カットページは、DaVinci Resovle 16で新たに追加されました。
できることはエディットページと一部重複しているのですが、動画のトリミングに関してはカットページのほうが操作しやすいように工夫されています。(ただし、カットページは音の調整が細かくできないので、別ページを使う必要あり。)
他のソフト(Adobe Premiereなど)を使ったことをある方だと、エディットページのほうがなじみがあるかもしれません。
僕は、カットページとエディットページを使い分けているのですが、カットページに慣れるとそっちのほうが効率が良いかもしれません。
ショートカットキーが便利
動画編集ソフト全般に言えると思いますが、ショートカットキーを覚えると作業速度が飛躍的にアップします。
DaVinci Resolveで覚えておいた方がよいショートカットの例を以下にご紹介します。
全般
- J:逆再生
- K:停止
- L:再生
- Space:再生・停止
- Ctrl(Command)+ S:プロジェクトを保存
エディットページ
- A:選択モード
- T:トリム編集モード
- Ctrl(Command)+ B:再生ヘッドの位置で全クリップをカット
- Ctrl(Command)+ T:編集点にトランジションを追加
- Shift + Z:タイムラインの全体が見えるように縮尺を調整
DaVinci Resolveでの編集方法
僕が主にやっているDaVinci Resolveでの編集方法をご紹介します。
バージョン16 無償版での操作方法です。
主にカットページ・Fairlightページで操作していますが、いろんなやり方がありますので一つの参考としてください。
見出しの[●●●]は、操作しているページを表しています。
クリップを読み込み[カット]
STEP.1
新規プロジェクト
新規プロジェクトをクリックします。
STEP.2
カットページへ移動
画面下部メニューから「カット」をクリックします。
STEP.3
動画を読み込み
画面上部のメニューから「メディアプール」を選択し、「メディアストレージからクリップを追加」と表示されているエリアに編集したい動画をドラッグ&ドロップします。
補足:その他の動画の読み込み方法
ファイルやフォルダを指定して、動画を読み込むこともできます。
STEP.4
クリップをタイムラインに配置
読み込まれた動画をタイムラインにドラッグ&ドロップして配置します。
補足:フレームレート・ビデオフォーマットの変更
タイムラインに配置したときに、ポップアップが表示されることがあります。特にこだわりがなければ「変更」をクリックして問題ないと思います。
STEP.5
配置完了
これでタイムラインに動画が配置されました。
補足:カットページのタイムライン
カットページのタイムラインは、「全体を表示するタイムライン(上部)」「再生ヘッド付近を拡大したタイムライン(下部)」の2つあります。
エディットページだとタイムラインが1つしかないので、操作内容に応じて、拡大・縮小しなければいけません。他のソフトでもそうですが、これが一番面倒くさいんですよね。
カットページだとそういうことがなく、タイムラインが非常に見やすいので、効率よく操作できるようになっています。
クリップを分割・カット[カット]
STEP.1
再生ヘッドを移動
クリップの分割したい場所に再生ヘッド(赤い線)をあわせます。
以下、タイムラインに配置した動画ファイルを「クリップ」と表現しています。
STEP.2
クリップを分割
クリップを右クリップして「分割」をクリックします。
これで分割できました。
STEP.3
不要な部分をカット
不要な部分を囲むように、さらに分割します。
不要なクリップを選択した状態で、右クリックして「カット」をクリックします。
「backspace」もしくは「delete」キーでも代用可能です。
STEP.4
カット完了
これでカットできました。カットされた部分は自動でリップル削除されます。
カットページのトラック1は、自動でリップル削除されますが、その他のトラックはそうならないので、必要に応じて手動調整する必要があります。
補足:ソーステープモードについて
複数のクリップをつなげて編集する場合は、ソーステープモードを使うと便利です。
複数クリップを自動的に並べることで、1つのクリップのように編集することができます。
編集点にトランジションを設定[カット]
STEP.1
再生ヘッドを移動
カットしてつなげた部分(編集点)に再生ヘッドをあわせます。厳密にあわせなくても、近くにあわせればOKです。
STEP.2
メディアプールを選択
画面上部のメニューから「メディアプール」を選択します。
STEP.3
トランジションを設定
メディアプールウインドの右端にある3つのアイコンからトランジションを設定します。
- カット:設定されたトランジションを削除
- ディゾルブ:再生ヘッドに一番近い編集点にディゾルブを設定
- スムースカット:再生ヘッドに一番近い編集点にスムースカットを設定
ディゾルブとは映像がオーバラップして切り替わる効果です。スムースカットは、似たようなクリップを滑らかにつなげてくれる効果です。
編集点が四角いマークで囲まれて、トランジションが設定されました。
STEP.4
トランジションの長さを変更(任意)
トランジションの長さを変えたい場合は、四角の両端をドラッグすると変えられます。
補足:その他のトランジションを設定
ほかのトランジションを設定したい場合は、「トランジション」をクリックするとリストが表示されます。
そこから好きなものを選んで、ドラッグ&ドロップで編集点に設定できます。
テロップを入れる[カット]
STEP.1
タイトルをを選択
画面上部のメニューから「タイトル」を選択します。
STEP.2
表示されるリストから「テキスト」をクリックして、タイムラインにドラッグ&ドロップします。
トラック2が追加されて、テキストクリップが追加されました。
Text+について
「テキスト」は従来からツールですが、装飾をこだわるなら「Text+」のほうがおすすめです。「Text+」のほうが細かく設定できます。
STEP.3
テキストを編集
テキストクリップを選択した状態で、「ツール」⇒「テキスト」⇒「インスペクタを開く」をクリックします。
別画面が表示されるので、そこで「テキストの内容」「フォント」「サイズ」「位置」などを変更します。
これ以外にも以下の設定が可能です。
- ドロップシャドウ:文字に影をつける
- ストローク:文字に縁取りをつける
- 背景:文字に背景をつける
こんな感じで変更できます。
STEP.4
テキストを表示する時間を変更
タイムラインで、テキストクリップの両端をドラッグすると、表示する時間を変更できます。
早送り・スロー再生する[カット]
STEP.1
対象クリップを右クリック
対象のクリップを右クリックして、「速度を変更」をクリックします。
STEP.2
速度を変更
モニターの下部に速度が表示されるので、これを変更します。数値を増やすと早送りされて、数値を減らすとスロー再生になります。
音を調整[Fairlight]
STEP.1
Fairlightページへ移動
画面下部メニューから「Fairlight」をクリックします。
STEP.2-1
クリップ単位でボリューム調整
クリップ単位でボリューム調整する場合は、まず操作しやすくするために、タイムラインを拡大して波形が見える状態にします。
クリップ内に白い線が表示されるので、それをドラッグして上下させるとボリュームが調整できます。
補足:数値で調整したい場合
ボリュームを数値で入力して調整したい場合は、画面右上の「インスペクタ」をクリックすると可能です。
STEP.2-2
トラック単位でボリューム調整
トラック単位でボリューム調整する場合は、画面右下にある対象トラックのメーターを上下させると調整できます。
STEP.2-3
全体のボリューム調整
全体のボリューム調整する場合は、画面右下にあるMain1のメーターを上下させると調整できます。
STEP.3
ノイズ処理(任意)
DaVinci Resolveは、ノイズ処理をすることもできます。詳細は、以下の記事を参照ください。
ゲーム実況のホワイトノイズ除去をフリーソフトで実現する方法
編集後の動画を書出し[デリバー]
STEP.1
デリバーページへ移動
画面下部メニューから「デリバー」をクリックします。
STEP.2
レンダー設定
画面左にあるレンダー設定で必要に応じて各パラメーターを変更します。
僕が変更するのは、カスタムで「名称」「保存先」「フォーマット」「解像度」ぐらいですね。
STEP.3
レンダー範囲を指定
レンダー範囲を「タイムライン全体」「イン/アウトの範囲」から選択します。
基本的にはタイムライン全体で問題ないかと思いますが、イン点・アウト点を設定した場合は部分的にレンダリングすることも可能です。
STEP.4
レンダー開始
設定が完了したら「レンダーキューに追加」をクリックすると右側のレンダーキューに追加されるので、「レンダー開始」をクリックします。
STEP.4
レンダー完了
目安として残り時間が表示されます。100%になったら完了です。
終わりに
今回ご紹介したのは基本的な機能の操作方法です。
動画の合成とか、もう少し手の込んだこともできます。
個別の詳細な操作方法については、別途ご紹介しようと思います。
それにしても、これだけの機能で無償ソフトってすごいですわ。
コメント