『Eastward(イーストワード)』レビュー・クリア後の感想

Eastwardっていう、ドット絵のアクションアドベンチャーゲームをクリアしたのレビューします。

個人的にはちょっと惜しいなという点があったので、神ゲーとまではいきませんが、普通に良作だと思います。

目次

ゲーム概要

タイトルEastward
ジャンルアドベンチャー、アクション
プラットフォームSteam、Nintendo Switch
プレイ人数1人
リリース日2021年9月16日
参考価格¥ 2,800(Steam)

「よみがえれ!カモメ町」というDLCもあります。こちらは、農業シミュレーションゲームです。本編の要素もところどころに含まれているので、本編にハマった方にはおすすめです。

タタリの恐怖におびえる世界

遠くない未来。大陸中に広がった“タタリ”と呼ばれる瘴気によって世界が崩壊し始めたことで多くの人々は命を落とし、それまで築き上げたものはすべて壊滅してしまった。

そして、タタリから逃れた人々は地下に村を作り、今は新たな生活を送っている。しかし、外には美しい世界が広がっているかもしれないと、炭鉱で働く真面目な男「ジョン」と神秘的な力を持つ少女「珊(サン)」は希望に惹かれて外の世界へ歩みだすのだった…。

Eastward(イーストワード)

まず、タタリという言葉から想像できるように、おそらくこのゲームは、ジブリ作品に影響を受けてるんだと思います。ゲーム中でもそういう描写がいくつかあります。そもそも、サンっていう名前が、もののけ姫のそれだし…。

ハヤオさん?

タタリっていう問題を解決するために、ジョンと珊が旅に出るのですが、個人的にはおじさんと少女という組み合わせってだけで、なんかジーンときます。ちなみに、ジョンは一切しゃべらないドラクエ方式なのですが、これはこれで良かったと思います。

上記の紹介文を読むとダークな世界観に思うかもしれませんが、実際にプレイするとそこまでドヨーンとした感じはしないです。確かにシリアスなシーンはあるのですが、絵柄が可愛いのでかなり緩和されてます。

美しいドット絵

このゲームのウリは、なんといっても美しいドット絵です。ドット絵や2Dグラフィックの最高峰と言ってもいいぐらいのクオリティです。

街の建物なんかも緻密に描かれているし、キャラクターの表情もコロコロ変わって表現豊か。このドット絵を見るだけでも買った価値があると思いました。

2D俯瞰視点のアクションアドベンチャー

このゲームは、ファミコン世代にはなじみ深い2D俯瞰視点です。個人的には、こういうゲームの方が見やすくて好き。

ゴリゴリのアクションゲームというよりは、謎解きギミック要素が多いです。ジョンと珊を切り替えながら進んでいくのですが、ギミックの攻略でも2人の切り替えが重要になってきます。

ちなみに、ジョンのメイン武器は、フライパンです。シュールだ…。

やりこみ要素もある

基本のストーリのほかにも、食材を集めて料理を作れたり、ミニゲーム「大地の子」であったり、やり込み要素はいくつかあります。

特に「大地の子」の関しては、ミニゲームとは思えないほどの出来栄えで、メーカーの本気度が伺えますw

Eastwardの良かった点

グラフィックと音楽が最高

前述の通り、ドット絵のグラフィックは最高です。文句のつけようがありません。

また、音楽も最高です。特にエンディング曲がマジで最高なので、是非クリアしてエンディングを見ていただきたいです。

ちょうどいい難易度

全体的に難易度は普通で、取っつきやすいと思います。

バトルはボスも含めてそんなに強くないし、探索はマップを見れば次の目的地がわかるのであまり迷うことはありません。

多少のお使い感がある場面もあるけど、他のアドベンチャーゲームと比べても進行はスムーズな方だと思います。

リリース後のバージョンアップで、ファストトラベルもできるようになりました。

価格の割にボリュームたっぷり

普通にプレイしたら、20~25時間くらいでクリアできると思います。大地の子などのミニゲーム、その他のやり込み要素を含めたら、もっと時間はかかると思います。

価格を考えると、十分満足できるボリューム感です。むしろ、もうちょっとストーリーをすっきりさせて欲しかった…。

Eastwardのイマイチな点

ストーリーが惜しい

このゲームのスタート画面は、古代の壁画が描かれています。ジブリのナウシカに出てくる壁画みたいですが、これを見たとき、めちゃくちゃストーリーに期待しました。

序盤は良かったです。謎めいた展開でこれからどうなっていくのか期待感が高まります。

  • スタート画面の壁画の意味は?
  • 珊の正体は?
  • タタリって何?

が、中盤から終盤にかけては、とっちらかっていたり、間延びしている場面が目立ちます。肝心の謎や伏線の回収も、やや説明不足でモヤッとした感じ。

世界観は良いと思うんですよね、ナウシカっぽくもあり、もののけ姫っぽくもあり。だからこそ、ストーリー展開がうまければもっと良い作品になったんじゃないか?それが惜しいと思う理由です。

バトルがやや単調

前述の通り、バトルはさほど難しくありません。アクションゲームが得意じゃない方でも楽しめると思いますが、ボス戦とかちょっと単調かなと感じました。ちなみに、終盤のボス戦は、なぜかリズムゲームみたいになってきます。

ただ、このゲームはこのバランスで良いのかもしれません。バトルっていうよりは、世界観やストーリーで魅せるゲームのような気がします。

ってなると、やっぱり中盤からのストーリーのグダグダが気になっちゃんだよなあ。

Eastwardのプレイ動画

動画を見る前の注意事項

以下の動画は、ボス戦のプレイ動画です。

倒し方のネタバレを含みますので、ご注意ください。

Eastward (イーストワード) 全ボス戦 [ノーダメージ] + エンディング

こんな人におすすめ

美しいドット絵に興味を持った方なら、プレイする価値はあると思います。

ゴリゴリなアクションゲームじゃないので、そこを期待すると拍子抜けを喰らうかも。

それにしても、もう少しストーリーが整理されてたら、ものすごい傑作になったんじゃないかと思うんですよね。

良作だと思いますが、個人的には惜しいなあという印象が強いです。

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