『ENDER MAGNOLIA(エンダーマグノリア)』レビュー・クリア後の感想

前作ENDER LILIESからの続編。ENDER LILIESは、めちゃくちゃハマって、個人的にはメトロイドヴァイア作品のなかでベストと言っても過言ではないくらい面白かったです。

超期待してプレイしたところ、率直に言って、前作に引けを取らないくらい面白かったです。

ちょっとパリィゲーになってしまったところがあって、その点は人を選びそう。ただ、メトロイドヴァイア好きなら買う価値はあります。

ということで、以下にレビュー・クリア後の感想を述べます。どうしてもENDER LILIESとの比較になってしまうことがありますが、その点はご容赦ください。

目次

ゲーム概要

タイトルENDER MAGNOLIA: Quietus of the Knights
ジャンルアクションRPG、メトロイドヴァニア
プラットフォームSteam、Nintendo Switch、PS4/PS5、XBOX
プレイ人数1人
リリース日2025年1月22日
参考価格¥ 3,278

価格は、ENDER LILIESよりちょっと値上がりしました。僕はアーリーアクセス時に購入したので、「¥ 1,980」でした。はやめに購入するのがおすすめ。

舞台は魔法大国「煙の国」

舞台は、地下に眠る膨大な魔力資源によって栄えた魔法大国「煙の国」。
発展の末に生み出された人工生命「ホムンクルス」は輝かしい未来をもたらすはずだった。
地下から吹き上がる穢れた煙はホムンクルスを狂わせ、暴走する怪物へと変貌した。

ホムンクルスを救済する力を持つ調律師「ライラック」は、下層深くの地下の実験場で目覚め
この国の悲劇に大きく関わる一人の「ホムンクルス」と出会う。
ライラックは契りを結んだホムンクルスと共に、失われた記憶と大切な仲間の行方を探して
広大な煙の国での旅を始める。
これは死の雨の災厄から数十年後の、終末の世界で描かれる破壊と再生の物語。…

ENDER MAGNOLIAは、ENDER LILIESから10年後の世界で、物語の舞台は魔法大国「煙の国」です。変わらずの退廃的な世界観。

主人公のライラックは調律師で、ホムンクルスを救済する力を持ちます。ボーイッシュな見た目ですが、たぶん女の子です。

ホムンクルスとは、魔法文明で生み出された人工生命体。物語は、ライラックが記憶をなくした状態からはじまるので、記憶を取り戻しつつ、暴走したホムンクルスを救済していくことになります。

王道のメトロイドヴァニアが楽しめる

ゲームシステムは、2D横スクロールの王道のメトロイドヴァニアという感じ。

メトロイドヴァニアの定義は諸説あるみたいですが、個人的には探索が楽しいことがポイントだと思ってます。行けなかった場所が徐々に行けるようになって、マップが埋まっていくあの感覚です。

また、ENDER MAGNOLIAは、ファストトラベルやマップの見やすさなど、ENDER LILIESと比べて改善されているところもあって、より探索がしやすくなってます。

さらに、レベルや装備品などのRPG要素もあって、バランスが良いゲームだと思います。

スキルや装備品を駆使して戦う

ENDERシリーズの一番面白いところは多彩なスキルだと思ってます。近接系や遠隔系など、その場に合わせてスキルを選んで攻撃方法を模索するのが楽しいです。

ENDER MAGNOLIAでもそれは健在ですが、以下の通り少し仕様が変わりました。

  • 一度にセットできるスキルは最大4個
  • 一部のスキルは一度使うとクールタイムが経過するまで使えない(回数制限はなくなった)

さらにシェル、バングル、エイド、レリックという装備品もあります。

  • シェル:パリィの効果がある装備品
  • バングル:守備力などのパラメータがアップする装備品
  • エイド:回復効果がある装備品
  • レリック:いろんなバフ効果があるアクセサリー

シェルを装備することでパリィができるようになるのですが、これがかなり強力です。シェルの種類にもよりますが、パリィすると敵に反撃が入ってダメージを与えます。

難易度設定が可能

ENDERシリーズは、高難易度の印象が強いですが、ENDER MAGNOLIAは、ゲーム中にセーブポイントで難易度設定が可能です。

難易度設定によって、フラグメントの取得率が変わります。フラグメントは、コスチュームや特典映像など、おまけ要素に必要なポイントです。

また、設定項目には「結界の回復不可」などがあり、いわゆる縛りプレイをすることもできます。

良かった点

やっぱりグラフィックは神

僕が退廃的な世界観が好きということもあるんですが、このグラフィックは世界観にマッチしていて非常に良いです。ボイスがないゲームなんですけど、没入感がすごいです。

ちなみに、音楽はENDER LILIESと同様に音楽集団「Mili」が担当しています。こちらもクオリティは高いです。

スキルが使いやすくなった

ENDER MAGNOLIAでは、一部のスキル(リキャスト系)で回数制限がなくなって、クールタイムのみの仕様に変わりました。個人的には、こっちのほうが使いやすいので、良い改善だと感じました。

ただ、スキルのバリエーションに関しては、ENDER LILIESの方が好きかなぁ。守り人シーグリッドとか無くなっちゃったし…。

探索しやすい親切設計

ENDER MAGNOLIAは、以下の親切設計でサクサク探索できます。

  • どこからでもセーブポイントへファストトラベルが可能
  • マップで探索済みのエリアは青色、未探索のエリアは灰色で表示(未回収のアイテムなどがあっても灰色)
  • マップに扉などのアイコンが表示される
  • マップの気になるポイントにマーカーをつけられる

特にマップの見やすさは、ENDER LILIESから改善されていて非常に良いです。

イマイチな点

パリィのリターンがやや高い

これはパリィが好きな方にとっては、むしろ良かった点かもしれません。個人的には、ENDER LILIESのパリィの方がそこまでリターンが高くなかったので、バランスが良かったんじゃないかと思います。

ENDER MAGNOLIAのパリィは、成功すると敵にそれなりのダメージが入ります。イメージとしては、カウンタースキルの簡易版といった感じ。ただ、カウンタースキルはクールタイムがあるのに比べて、パリィはそれがないので連続で使えます。

パリィせずに回避して攻撃するプランも可能なのですが、終盤のボス戦はパリィを要求していると思われる場面がかなりあります。

あとは、たぶんパリィで入るダメージが高すぎるんじゃないかな?一部の敵の攻撃は連続でパリィできるので、攻撃するよりパリィの方がダメージが入ります。爽快ではあるんですが、ちょっとバランスが悪いかなぁと感じました。

プレイ動画

注意事項

以下の動画は、ボス戦のプレイ動画です。倒し方のネタバレを含みますので、ご注意ください。

こんな人におすすめ

ENDER MAGNOLIAは、メトロイドヴァイアが好きな方には広くおすすめできる良作です。ENDER LILIESを好きだった方には間違いなくおすすめ。

ENDER LILIES⇒ENDER MAGNOLIAの順にやるのがおすすめですが、ENDER MAGNOLIAからプレイしても特に問題ありません。

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